- 2006年6月20日 00:00
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考えたことがある。
人の命が地球より重いのならば、この星は一体何回砕け散ればいいのだろう。
「その度」に繰り返される断末魔を人の耳が聞き取れないのは一体何の慈悲だろう。
命は、人が作り上げた社会と同じく、システムだ。
その延命のシステムは気が狂うほどの時間を掛けて繰り返され、目的に沿って書き換えられ、都合によって改竄され、秩序を目指した先に無秩序に辿り着いた。
連鎖の末端にいる私たちは、もう「はじまり」の理由を覚えていない。
繰り返して、書き換えて、改竄して、何がどうなっていて、何がどこにあって、何がどう繋がっているのかとっくの昔からわからない。
後ろも見えないし、前も見えない。
だから、既に意味なんてない。
はじめから、意味なんてなかった。
だから、理由が必要だった。
きっと、「はじまり」を間違えた。
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未了2話を残して既にどうしていいかわからないぞ。
「うっ、そうだったか」「やっぱりね!!」
なんてカタルシスも確かにあるけど、もはや謎解きなんて二の次三の次だ。
物語自体が私を捉えてニヤリと笑う。
オヤシロさまの呪いに首根っこ押さえられているのはむしろ私ではないのか。
思い出した。
昔、「あんたは冷たいね」とよく言われた。
じゃあ私は冷酷になりたかったのだろう。私はおそらく逃げていただけだが、訪れる事象にはさほど変わりがない。
冷酷になれればどんなに楽だろうと考えた。何度も考えた。
それは自身を覆う霧が晴れるかのような出来事だろうと想像した。
出来もしないことを出来ないと俯くよりも、笑って切り捨てられたら幸せなんじゃないかと憧れた。
あの頃はこうも考えた。
「一つだけ願いが叶うなら、何を願うか」なんておとぎ話。
私は夢想した。
「勇気が欲しい。」
なんにせよ神頼みだ。どっちにしろ逃避だ。おそまつな話だ。
こんなことは思い出したくないぞ。これはオヤシロさまパワーの一端なのか!?
もう勘弁してください...。
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