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ラーゼフォン

  • Posted by: harusui
  • 2003年11月 8日 00:00
  • anime

個人的にアニメという媒体は表現方法として大好きなのですが、機会に恵まれなかったというか何というか、あまり多くの作品を観てはいなかったのです。好きなのに触れないことへのストレスが為せる技か、今回唐突に「アニメーションで表現される良質な物語に触れたい」という欲求が湧き上がり、脈略もなくショップに駆け込んで手に取ったのがこの物語でした。
なぜ「ラーゼフォン」だったのか。....ジャケ絵ですね。山田画伯最高すぎ。

本気でアニメを観たのは...うーん...Eva以来ですか。何年ぶりでしょう。


予備知識ゼロ、放映時の評判も知らずに購入したわけですが、結果的にはこれが大当たりで、そのアニメーションの美しさに胸躍り、週末を利用して最終話まで駆け抜けました。

物語の核はぶっちゃけた話し恋愛モノなんだと思いますが、神話的なバックグラウンドと非常に完成度の高いと思われる(他の作品とかあんま観てないので比較できない)作画、そして秀逸なキャラデザ(特筆)と相まって美しいラブストーリーに仕上がってるんじゃないかと思います。

個人的に重要だったのが、「第3楽章 二人の街:Welcome to our town 」です。
綾人の自転車の後ろに乗った遙が見せる表情。放映時にはわからなかったであろう遙の年齢(DVD資料)と、ここで語られた東京ジュピター内外の時差。第3楽章を観終わった後に私の中で重なる3つの符合。.....ああ、そうなんだ(妄想)。
結論的にはやっぱりそうだったわけですが、この妄想のおかげで物語に対する興味が飛躍的に向上しました。
隔てられた時間....取り戻せない時間....失われた想い....揺るがない想い....
二人だけの街で過ごしたほんのわずかな時間、他愛のない会話、きっと遙にとっては珠玉のものだったに違いない。
それらを妄想したとき、切な過ぎて滑稽にも自分で涙出そうになりました。暴走気味。
この時点で遙さん主役抜擢です。ロックオンです。

章が進むにつれて物語は混迷度を増していき、謎と伏線の嵐だったように思います。DVDでの一気鑑賞だったため、ろくたら消化できずにそれでも貪るように観続けるのです。視聴者置いてきぼりな感も随所にあったけど、意図されたものだった気がします。というか、私の中では謎や風呂敷は隠し味の域を超えず(おもしろかったとは思うけど)、ひたすら綾人と遙の関係だけを追い続けてました....。

「第9楽章 時の祠:SANCTUARY」 これも個人的に非常にポイント高かった。
キーワードは「カトゥンのさだめ」。キー音楽? まぁ最初はこの曲が伏線だなんて思いも
よらなかったワケですが。東京ジュピターに落ちていく綾人を呼び戻したのが遙のうた。
昔綾人が好きだったという曲。何度も何度も繰り返し聞き続けていたのでしょうね。
ラストで綾人が

「カトゥンのさだめ だよね...思い出した。どこで聞いたんだっけ? なんか...いい...」

と言って口ずさむメロディ。それを聞いてハッとし、涙ぐむ遙。10億トキメキ。
トキメキ過ぎて死にそうでした....。ステキなメロディでした。
この後、てっきり綾人は消された記憶、失われた想いを章が進むにつれて少しずつ思い出していく展開になると信じていたわけですが...そんなことは微塵もなく...。DMSG。

他にも手袋のエピソードで少女のような笑みを見せるシーンや、綾人に拒絶されて落ち込む姿、再び失われゆく綾人に顔を覆う姿、トキメキまくってました。かわいすぎて許せません。

ああ...そういえば「第19楽章 ブルーフレンド:Ticket to Nowhere 」。
とても痛くて、とても苦しくて、ツライお話しでした。街中の電光掲示板に映し出される
メッセージが悲しくて、これも忘れられないエピソードになっています。言葉もありません。

物語は波乱と衝撃の中で終焉にむかって収束していくわけですが、メインテーマである「世界の調律」という言葉は美しくも、決して描ききれていなかったのではないかという印象を拭い切れません。全26話では無理じゃないでしょうか....。

お約束や各キャラのエピソードも魅力的(いらないものも多かった気がしますが...)で物語に厚みを加えていますが...。
逆に物語の核である(と私は信じる)綾人と遙の話しが浅すぎたことが許せません。初期設定が私のドツボで忘れ得ない二人(一人?)であるのは確かですが...もう少しなんとか..こう....。

「最終楽章 遙か久遠の彼方:Time Enough For Love 」
2対の調律者。調律される世界。
個人的に正視しがたいシーンを乗り越えつつ、めでたし、めでたし。
遙さん、良かったね....。
そうだ、最後のシーン。物語の最も最後に描かれた、物語のはじまりのシーン。
この作品のなかで最も素敵なシーンだと思います....。


多分に、綾人と遙の設定が私としてはツボだったようです。隔てられた15年、取り戻せない12年、それぞれのエピソードのなかでそれらを思い起こさせる遙の感情の起伏が、あまりにも切なくて震える心を止めることができませんでした。
最後に蛇足を...。
この作品をすばらしい物語にする調律者は、あなた/わたし 自身です。

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3 過ぎたるは及ばざるが如し。
5 何度も観ても良い!
5 時に引き裂かれた恋人たち
5 素晴らしい作品です。
4 もうこういう暗いアニメはウンザリだ

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