- 2006年11月23日 00:00
- music
丁寧に編み込まれた上等な織物のような11の幻想。
わたしの笑う朝と、あなたが泣く夜。一つ一つの織目に詩われる物語。
私達はそこにロマンが見えるだろうか。
自分の中の期待が大きかっただけに、妙な不安も併せ持っていたが杞憂でありましたな。消化出来ていない部分を考慮しても期待以上の出来であったと言える。
「Chronicle 2nd」の印象が強い私としては、今回の多分な抽象性にちょっと混乱している節もある。まだ2回しか聴いてないのでほとんど読み取れない寂しさと、これから聴き込んでいくことで見えてくる「何か」への期待が混ざり合った混沌が心地いい。
にしても!
彼らの作品が持つ多様性の素晴らしさ!
音、リズム、メロディ、詩、どれもこれもが持つ先の読めない多様さは聴いていて本当に楽しい。滑稽であるとか、ユーモラスであるとかとはまた違ったこのワクワクがたまらない。
今回は著名な声優が多く参加していたけども、実にうまく嵌っていたんじゃないかな。かなり良かったと思う。大塚明夫さんも若本規夫さんも、いいね、盛り上がるねこれ。ちょぉぉぉぉっと濃いかなって感じた部分もあったかもしれないけどw
ところでJimangさんの声ってSH以外で聴いたことないし(申し訳なくも他作品試す予定もない)、初めて聴いたとき「うっわー」って感じで違和感があったんだよね。「Elysion」では完全に受け入れちゃっていて、今回大塚さんや若本さんのナレーションに恍惚としつつもJimangさんの声が流れてきた時に再度「うっわぁぁぁぁぁ」と思わず唸った。最初とは別の意味で、即ち「これだよっ!!」という感激。この独特さは既にSHサウンドのカラーの一つ言える。あの怪しさを「こうでなくっちゃ」と思える私達の感性を噛みしめよう…。
新しいVoの方々もとりあえず妙なことなくて安心。もうちょっとたくさん聴かないとあれなんだけど。慣れの問題かな。長い間の中ですっかりあらまり脳になってしまっているので。
でもやっぱりAramaryさんの声でもこれを聴いてみたいという叶わぬ欲望は捨てがたいものが…。
さて、私は普段歌詞カードというものを全く見ない人で、どうでもいいとすら思っているのだが、もし似たような人がいたら今回は見ておこう。歌詞が所々日本語でも英語でもないのでさすがに見ないとわからん; フランス語か? これ?;
言葉以外にも、歌詞カードだけのギミックもありますので、見ないと後悔します。
個別の楽曲については一つだけ…。
「11文字の伝言」
これはずるいでしょう。また泣いちゃったよこんちくしょう。
KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(M) (2006-11-22)
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新たなサンホラ
個人的には
物語として聴くべき曲
正当な進化の証
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