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コンチェルトノート

  • Posted by: harusui
  • 2008年11月 8日 21:22
  • game

これがクーデレというやつか!!

意外と良作。
久しぶりに涙出た。家計の時はコンスタントにじんわりくる感じだったし、単純に涙がボロっと出てしまう意味では久しぶりだ。イメージとしてはAir美凪編の最後っぽい風で、あれをグレードダウンさせた印象。私はこういうのに弱いんだなって再確認させられた。
でも泣けるのはその1シーンだけなので、そこが合わないと内容的なインパクトはほぼなくなってしまう。

メインルート以外の個別シナリオはすごく地味だ。あざといトリックもなく、それぞれの人物が持つ等身大の障壁を乗り越えていく。おもしろいかと言われれば微妙だけど、つまらんくてダメだ的な負の印象は持たなかった。
各キャラ立てはしっかりしてるのでそれを楽しむ分には不満もない。特に和奏と会長が私としては魅力的であり、そこを堪能できたという部分では満足ですらあるな。和奏かわいいよ和奏。
構造的に良かったのは、これらのサブシナリオがプレイヤーの興味をメインシナリオへと徐々にかきてて行く作りになっていたことかな。おかげで、サブが思った以上に淡白だったにも関わらずテンション高めでメインに突入できた。

メインは他と比べると力の入れ様がまったく違う。坑道イベントでの息苦しくなるような描写や、他のイベントで所々に叙述的なトリックを用いたりしておもしろく見れた。
経過の部分は良かったのだが、シナリオとしてのまとめ方はなんともあれだ。前向きでハイスペックの主人公に、それを上回る超スペックのメインヒロインを用意しておきながら最後のカタルシスを作らないとはなんたること。もったいない。
まぁ、おかげで泣けたわけでもあるが。ずるいっていやずるいよな、ああいうのは。

rito.jpgのサムネール画像ただ...超スペッククーデレはいいな! なんかこう、安心して見れるというか。私自身の中で新たなムーブメントが起こりそうだ。

テキスト部分は説明や解説部分が多く情緒的な描写が足りていない。そのせいか私の作品世界への没入度はいまひとつ。
-絆の物語。
であるならば、もっと感情的な表現を多用しても良かったんじゃなかろうか。「絆の物語」というコピーやアイテムの使い方なんかを見ると、なんとなくライターのやりたかったことは想像できる。その辺のアピールを強くするとファンタジー色が一層濃くなってしまうとはいえ、基礎設定がファンタジーなんだからいいじゃないか。私の嗜好としてもそっちのがいいじゃないか。というか、この作品で絆と言うならそういった面の描写と演出で方向付けたほうがずっと名作っぽい雰囲気になっていいと思うがなぁ。

さて、特徴のフローチャートシステムはとってもよかった。セーブいらずですっごくプレイしやすい。
私のようなズボラチックな人間はCG100%埋めとかはめんどくさくてやってられないので、いつも見てない絵があったりイベントがあったりする。今回は余裕で全部埋めてやったぜ! ちょっと達成感だな。


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