- 2004年1月 8日 00:00
- book
都合により今頃読んだ。気がつけばこの作品が 日本SF大賞(http://www.sfwj.or.jp/list.html)だったり。
2巻ではフェイスマンとボイルドのやりとりが面白かった。特にフェイスマンの、「価値は、あるのではない。観念であり、創り出すものだ。(中略)社会とは、価値を創り出し、価値を巡って機能する、人間独自のシステムだ。」という言葉は共感できる。全てに同意するものではないが、私が常々感じていることと通じている。
価値はあるものではないが、 既にある価値《・・・・・・》に私たちは埋もれている。
あなたは道端に落ちている価値を拾い、誰かにしのばされた価値を後生大事に抱えては振り回す。あまつさえそれを銃弾のように誰かの胸に撃ち込みたがる。それはひどく愚かで、無様であることに気付け。
結果が同じでも構わないと思うが、過程を無視した価値観は悪臭がする。みんながそれをバラまくので頭痛がしてくる。
世界は、世界に対して無頓着であるから、もう為す術がない。
なにやら電波な文章だが、私は誰に言ってるやら。
マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
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冲方 丁
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