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神は沈黙せず

  • Posted by: harusui
  • 2003年11月22日 00:00
  • book

いわゆる「箱庭宇宙」ですか? 誰もが一度は通過すると言われている「存在」や「神」
についてのお話し.....というよりは思索的探求。


構成や文章のテクニック等について語れる立場にはないが、物語のテーゼを明らかにして
いく部分がやや冗長に感じられた。意図的なものなのか、あるいは主人公の著書として語
られる構成に起因するものなのかは分からないが、人物の印象が薄い点もちょっと気にな
った。
内容的には、決して目新しいものでも奇抜なものでもないと感じた。このような思索的試
行は、作中にも語られるように過去にも発表されたことがあるし、文学的、哲学的な素養
が必ずしもあるとは言えない私のような凡庸でも思い馳せることがある。多くのファンタ
ジー等に見られる(*ファンタジーに限らずどこでも見聞きするか。)「運命」や「存在」に対する意味論、あるいは「善悪」について、
「そんなものはない」と考える、または信じる人は少なくないだろう。そこから派生する
「世界のありよう」や「根源的疑問」についてこの作品のような帰結を夢想することもあ
るだろう。
とはいえ結論に至るまでの道程は興味深いものがあるし、著者の思索をトレースしていく
ことで、私や誰かの「価値観」や「疑問」に対して一つのきっかけになるのかもしれない。
時間を置いて、もう一度読んでみたいと思った。また他の読者の感想も検索してみたい。

ああ関係ないが、作中にちょびっと出てきた「ネットによる絶対民主主義」はおもしろそ
うだと思った。だれか詳しい人一説ぶってくれないかなぁ。

神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)
山本 弘
角川書店
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